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【家づくりのリアルな声】住宅の購入時に妥協した点は?

2026.08.27

住宅購入で「妥協」するのは当たり前?最も多かった妥協点とは

マイホームの購入は、人生の中でも指折りの大きな買い物です。立地、広さ、価格、間取り——理想をすべて満たす物件に出会えれば言うことはありませんが、現実にはさまざまな条件のなかで折り合いをつけながら決断する人がほとんどではないでしょうか。

今回は「住宅の購入時に妥協した点は?」というアンケート調査の結果をもとに、実際に住宅を購入した人たちが何を優先し、何を諦めたのかを見ていきます。

最も多かった妥協点は「最寄駅からの距離」

調査結果によると、住宅購入時に妥協した点として最も多く挙げられたのは「最寄駅からの距離」で14.0%でした。第2位は「勤務先との距離」で12.2%、第3位は「物件価格」で11.2%という結果になりました。

この上位3項目に共通しているのは、いずれも住宅そのものの品質や間取りではなく、「立地」や「予算」に関わる条件だという点です。理想の間取りや設備を求めるよりも先に、通勤・通学のしやすさや家計とのバランスを優先せざるを得なかった人が多いことがうかがえます。

続く項目を見ると、「住戸・土地の広さ」が11.1%、「間取り」が9.2%、「築年数」が6.6%、「清潔感・綺麗さ」が1.4%と、住まいの快適性に関わる項目も一定の割合で妥協されていることがわかります。一方で「子供の学区」は3.3%、「実家との距離」は8.4%、「地域関連(治安・防災・環境)」は8.3%と、家族構成や個々の事情によって重視度が分かれる項目は、全体としての割合はやや低めになっています。

世帯年収が違っても、妥協点の傾向はほぼ同じ

もうひとつ興味深いのは、世帯年収別に見た妥協点の割合です。500万円未満、700万円未満、1000万円未満、1000万円以上、そして年収が不明という5つの層で比較しても、妥協した点の構成割合には大きな差が見られませんでした。

一般的には「年収が高いほど妥協が少なくなるのでは」というイメージを持ちがちですが、今回の調査結果はそのイメージとは異なります。年収の水準にかかわらず、多くの人が立地や価格を軸に何らかの妥協をしながら住宅選びをしているという実態が浮かび上がってきます。これは、年収が上がれば選べる物件の選択肢も広がる一方で、希望する条件やエリアの相場もそれに応じて上がっていくため、結果として「妥協の構造」自体はあまり変わらないから、と考えることもできそうです。

妥協は「失敗」ではなく「選択」

「駅からの距離」や「勤務先との距離」が妥協点の上位を占めるという結果は、裏を返せば、多くの人が「住まいの中身」や「価格」を優先し、通勤時間や立地の利便性を調整弁として捉えていることを示しています。すべての条件を満たす物件を探し続けるよりも、自分たちにとって譲れない条件を明確にし、それ以外の部分で折り合いをつけるという考え方は、住宅選びを現実的に進めるうえで理にかなった方法だといえるでしょう。

これから住宅購入を検討する方は、今回のデータを一つの参考として、「何を優先し、何なら妥協できるか」を家族や自分自身であらかじめ整理しておくと、物件探しがよりスムーズに進むかもしれません。

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